予防歯科

「治療する」から「予防する」へ習慣づけ

よく磨いているつもりなのに小さい頃からむし歯で苦労した…
歯ぐきがよく腫れる…
歯の表面がすぐに着色する…
口臭が気になる…
などの経験はないでしょうか?
むし歯や歯周病や口臭を予防するポイントは、プラークの増殖を抑制し、歯や歯ぐきに悪影響を及ぼさないように、お口の状態を常にコントロールすることです。
美しい口元やお口の健康を維持するには、定期的なケアが必要です。
ご自分ではどうしても落とせない汚れを、私たち専門家が定期的にクリーニングします。
クリーニングに必要な回数や予防方法は人によってさまざまです。
当歯科医院ではさまざまな予防プログラムをご用意しております。

さあ、今から私たちと一緒に予防を始めましょう!!

予防ケアグッズ

予防プログラム

PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)30分

PMTCというのは、歯科医や専門の歯科衛生士などが行うお口の清掃プログラムのことです。
これにより歯磨きなどでは取れにくい、悪い細菌の塊(バイオフィルム)を徹底的に落とします。
歯や歯肉の清掃を専門の器具を使って丁寧に行いますから、予防効果が高いだけでなく、とても気持ちがいいものです。痛みなどはまったくありません。

PMTCの流れ~体験してみよう プロによる歯みがき~

1.歯や歯肉の状態をチェック
歯垢や歯石の付き具合、歯ぐきの状態などをチェックします。その方の状態にあった道具や研磨粒子などを選びます。染め出しなども場合に応じて行ないます。

PMTCの流れ

2.歯と歯の間をきれいに
当歯科クリニックでは、まずクイックジェットクリーナーを使用してステイン、歯垢、たばこのヤニなどを除去します。通常の方法で行うより約半分以下の時間で綺麗にクリーニングする事が出来ます。研磨剤と円錐形のゴムチップで歯と歯のあいだを磨いていきます。
歯肉のマッサージ効果も期待できます。

PMTCの流れ

3.歯と歯肉の間、歯の表面をきれいに
歯の表面のでこぼこをなくすため、ゴムのカップ状の器具で磨きます。
研磨剤は、粒子の粗いものから使い細かくしていきます。

PMTCの流れ

4.研磨剤の洗浄、フッ素ジェルの塗布
研磨剤を落とした後、知覚過敏やむし歯予防のためにフッ素を塗ります。

PMTCの流れ

パーフェクトクリーニング40分

PMTCに加えて、さらにエアフローを用いて染み付いている頑固な汚れを跳ね飛ばします。
初めてPMTCをされる方や長期間お手入れをされていなかった方、頑固な汚れがある方におすすめです。

スマイルクリーニング20分

微笑んだ時に見える前歯12本のクリーニング。ホワイトニングほどの必要が無い歯の着色(たばこのヤニ、茶シブなど)、歯石もきれいにします。時間もかからず簡単に出来ますのでお気軽にどうぞ。時間のない方、パーティ、面接など大事な用事の前におすすめです。

3DS(デンタルドラッグデリバリーシステム)30分

むし歯や歯周病の原因となるのはミュータンス菌です。このミュータンス菌をお口の中から除去できれば、むし歯の危険性(むし歯リスク)を下げ、歯周病の進行を遅らせることができるのです。

ミュータンス菌はバイオフィルムという細菌膜を歯の表面に形成しており、薬剤が直接効かない環境を作っています。そこで、このバイオフィルムをPMTCと併用して機械的に取り除き、マウスピース(歯型のトレー)を使って抗菌剤を安全かつ確実に作用させることでミュータンス菌を除菌するのです。
これが3DSと呼ばれるむし歯菌を除菌する画期的な新しい予防法です。

お薬(除菌剤)を歯に浸透させる方法なので、簡単で痛みなどはまったくありません。

3DSは

  • むし歯のできやすい方、むし歯でお困りの方
  • もうじき歯の生えてくるお子さま
  • 唾液検査の結果ミュータンス菌の比率が多い方
  • 歯に詰め物・被せ物が多い方
  • これから矯正装置を装着される方

などには特におすすめです。

プレスカウンセリング20分

誰かと会話をしていて相手のお口の匂いが気になったことはありませんか?
自分にも口臭があるかもしれない…。不安になる時はありませんか?
でもなかなか他人には相談しにくいですよね。
口から発せられる匂いの大部分は歯の汚れやむし歯、歯周病が原因で起こります。
また、お使いの入れ歯や舌の表面の汚れなど意外な原因もあります。最近ではストレスにより生理機能が低下し口臭が強くなることも解ってきました。
歯の汚れが原因であれば、適切なクリーニングや歯並びの改善などでお口の中の状態をコントロールする事で口臭は簡単に取り除くことが出来ます。
口臭の原因を探り、生活面での注意点や解消法・予防法をカウンセリングします。

レーザー口臭予防対策15分

口臭の原因が舌の表面の汚れ(食べカスや角質、白血球の死骸などが舌の表面に溜まったもの。舌を前に出した時に表面に白く見えるもの。その量に個人差があります)が原因であればレーザー照射により除去していきます。
さらに舌の汚れを取る道具でお掃除していただくと効果があります。

歯科ドッグ 約60分/1回(コースにより2~4回)

お口の健康チェック

むし歯や歯周病を予防するには、正しいブラッシングばかりではありません。
お口の中の状態はひとりひとり全く違います!
細菌のバランス、唾液の性質、食生活などが複雑に絡み合っています。
そのために患者さまそれぞれに異なるメニューが必要です。
治療後に効果のあるセルフケアをしていくためには、まずご自分のお口の状況を正確に知る必要があります。お口の中の状態がむし歯や歯周病にどれだけかかり易いのかを検査して、その結果に基づいた適切なケアをアドバイスしていきます。
検査はレントゲン検査、むし歯検知器による検査、唾液検査による口腔内細菌の分析など簡単なもので、痛みは全くありません。
お口の状況を正確に知ることで、今まで、「治療ばかりしていた自分」とはさようならしましょう。

しっかりかめる喜びをずっと

予防歯科はカリオロジーに基づいています。
カリオロジーとは、むし歯の実体をきちんと把握してコントロールするという学問です。 具体的には、しっかりした予防を行い、治療においても、むし歯ができた場合削る量を最小限におさえ、再石灰化をうながします。 削る量を最小限におさえると、キーンとしたイヤな歯を削るドリルもほとんど使わなくて済みます。

むし歯には主に3つの原因があるといわれます。

カリオロジー

この3つの重なりがむし歯を引き起こします。
カリオロジーは、むし歯の原因1つ1つをときほぐし、個人個人がどのような状況にあるか、というところから、予防への道しるべを作っていきます。
お口の中の細菌について、ご自分の歯の強さについて、食習慣について、見直すことから始めるのがカリオロジーです。
当歯科医院では、患者さんにあわせて予防を考えていきます。

規則正しい食生活

食事をコントロールしてむし歯予防

食事の回数が多いと、口腔内が酸性に傾き歯を溶かしていきます。これを脱灰といいむし歯の原因につながります。

ステファン曲線
  1. 決まった時間に規則正しく食事をとり、できるだけ間食をしない。
  2. ダラダラと長時間食べず、短時間で済ませる。
  3. 就寝中は唾液の量が少なくなるので、寝る前は何も食べないようにする。
  4. 歯磨きは食事後30分以内に行う。

定期的な健診がむし歯・歯周病を予防します

毎日の歯磨きがむし歯を予防する最良の手段ですが、全ての人が完全な歯磨きができるわけではありません。
磨き残しがどうしてもでき、そこからむし歯になることもあります。また、毎日の歯磨きだけでは歯周病を防ぐことができません。
歯周病予防には医院での歯石除去が有効です。
来院されるペースは患者さんによって違いますが、3~4か月に1回が目安になります。
毎日の歯磨きと医院での定期的な健診により、生涯ご自分の歯を保つことが可能になります。

定期健診(メンテナンス)の流れ

1.問診

患者様を診療室まで誘導し、問診します。

2-1.口腔内視診

問診終了後、口腔内の診査に移ります。むし歯のチェックや歯周ポケットの検査、出血の有無、動揺度(歯のグラつき度合い)を診査します。
経過を記録するために口腔内の写真も撮影します。

口腔内の写真撮影

2-2.ポケット測定・出血のチェック

プローブと呼ばれる専用の器具で歯周ポケットの深さを測定したり、出血の有無をチェックします。

歯周ポケットの深さを測定
歯周ポケットの深さを測定

2-3.動揺度検査

歯周病で歯を支える顎の骨が溶けてくると歯がグラグラするようになってきます。
ピンセットで摘んで歯のグラつき具合をチェックします。

動揺度検査

3.染色

染色をおこなうことにより、歯の汚れが赤く染まり、歯垢の付着やみがき残しが目に見えてわかるようになります。

染色

4.中間説明

検査結果に基づき、むし歯や歯周病、その他の所見をご説明いたします。染め出しの結果をもとにはみがきの指導もおこないます。

5.歯科衛生士によるブラッシング

みがき残しがある部分を歯科衛生士が丁寧にみがいていきます。

歯科衛生士によるブラッシング

6.スケーリング

歯ブラシでは取れない歯石を専用の器具(スケーラー)で除去します。このことをスケーリングといいます。

スケーリング

7.PMTC

PMTCとはプロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニングの略で歯ブラシだけでは除去するのが難しいむし歯や歯周病の原因である細菌性のプラークを専用器具を用いてクリーニングすることをいいます。
PMTCをおこなうと歯がツルツルした感じになり口腔内がさっぱりして気持ちがよくなります。

PMTC

8.フロス

デンタルフロスや歯間ブラシ等を用いて補助清掃をおこないます。

フロス

9.洗口剤でうがい(20~30秒)

洗口剤で20~30秒うがいをします。洗口剤でうがいをすることで口の中がさっぱりし、口臭予防にもなります。

洗口剤でうがい
洗口剤でうがい

10.検査の説明・次回の予約

処置内容や今後注意していきたい箇所などについてご説明いたします。
受付にて次回のご予約をお願いいたします。3ヶ月に一度のペースでメンテナンスにご来院ください。

フッ素塗布

歯の表面は結晶で作られた人間の体の中で最も硬い組織です。そしてフッ素とはその結晶構造を強化する薬です。これは、むし歯がある程度進行した状態で塗っても効果はありません。ですから、むし歯になる前から定期的に歯に塗っていくことにより強い歯を作っていくことができます。

フッ素塗布

唾液検査~お口の中の細菌を明らかにする~

お口の中の細菌は人それぞれ

むし歯菌と一口に言っても、1人1人のお口の形が違うように、そこに住む細菌もまた違います。唾液の検査を行なうことで、そこに住む細菌の特徴を明らかにし、どのような予防をしていくべきなのかの計画を立てます。

唾液検査

唾液の量も大事

唾液の量もむし歯のなりやすさに関わります。唾液は、お口の中を流れながら、自然に掃除をしてくれています。唾液の量は多い方が良いです。唾液検査により、唾液の量も測定し、予防プログラムに反映させます。

唾液検査

酸に耐える力

唾液が酸に耐える力を緩衝能といいます。むし歯になりやすい状態のお口の中は、酸性に傾きます。唾液が酸性中和する能力を見ることも唾液検査の大事な1つです。

最新型予防療法

プロデンティス

歯には一本当たり1億個の細菌が住んでいます。
この菌のバランスの良し悪しはお口だけでなく全身の健康と大きく関係しています。

医療と福祉の先進国であるスウェーデンの医療機関が中心となって開発した、お口の中の細菌のバランスを健康に保つための予防歯学バイオテクノロジーが「バクテリアセラピー」であり、お口だけでなく全身の疾患の治療補充や予防につなげていく新しい予防医学です。

  • 『歯周病やむし歯が再発する』
  • 『口臭が治らない』
  • 『便秘や下痢になりやすい』
  • 『アレルギーやアトピーが気になる』

これらの症状の改善を手助けしてくれるサプリメントが「プロデンィス」です。
このような症状でお悩みの方は当院スタッフにご相談ください。

「プロデンティス」にはプロバイオティクスとしてヒト母乳由来の乳酸菌L.ロイテリ菌を使用しています。ロイテリ菌が産生するロイテリンという抗菌物質が病原菌の増殖を阻止します。体内の悪玉菌に作用し、善玉菌を増やします。副作用の心配は一切ありません。

具体的には

  • 歯周病菌の発育抑制
  • むし歯菌の発育抑制
  • 母乳の改善
  • アトピーの緩和
  • ピロリ菌感染症抑制
  • 便秘の改善

などが確認されております。

「プロデンティス」は1日1錠を舐めるだけです。
当院では約2年前より販売しておりますが、「ミント味」が気になる方やお子様には「イチゴ味」の『チャイルドヘルス』をこのたび導入しました。
「プロデンティス」は年齢に関係なくお年寄りから赤ちゃんまで使用できます。
赤ちゃんには「リキッドタイプ」をご使用ください。